montmorillonite museum vol.02「インスタント・クロマトグラフィー」|石塚元太良

〈Pedal & Senza〉の主原料である“モンモリロナイト”を、アーティストの感性・視点を通して作品へと昇華させ、その新たな魅力と可能性に迫る連載「montmorillonite museum」。今回は写真家・石塚元太良による、“クロマトグラフィー”を用いて描かれた色彩のアート。それは、彼がいつも制作している「写真」という媒体を、科学的な視点で捉え直すことで生み出された。

the stage was always where I could let myself go 私を解き放つ表現活動の場|松浦りょう

俳優・松浦りょうが持つ独特でアンニュイな雰囲気は、一度見たら忘れられない。唯一無二の存在感を放ち、見る者に強い印象を残す。実際に話してみると、彼女が内に秘めた芯の強さに気づかされる。それは、これまで自分自身と真摯に向き合い、さまざまな葛藤を乗り越えてきたからだろう。感受性が豊かなために多くの悩みを抱えてきた彼女を支えたのは、表現の場に身を置くこと。バレエにはじまり、モデル、ボーカル、俳優といった、幼少期から続けてきた表現できる場こそが、彼女の居場所だった。

translate everything, not just words 言語だけではなく、あらゆるものを翻訳する|関口涼子

フランス語と日本語で執筆や翻訳を行う、関口涼子さん。言葉で表現する主なジャンルは、食、香り、アート。その他にも、詩の創作や朗読、ワークショップなど、あらゆる角度から言語表現を探り、可能性を追求している。自らを“言葉マニア”だという関口さんにとって、「翻訳」とは何か訊いた。

montmorillonite museum vol.01「モンモリロナイトのある広い部屋」|坂巻弓華

〈Pedal & Senza〉の主原料である“モンモリロナイト”を、アーティストの感性・視点を通して作品へと昇華させ、その新たな魅力と可能性に迫る連載「montmorillonite museum」。無表情のようで確かな意志を感じるまなざし。ひょっこりと頭や肩にのる動物やかぶりもの。画家・坂巻弓華が描く世界は、重厚感のなかにユーモアが漂う。連載第一回目の作品は、彼女のフィルターを通して生まれた、モンモリロナイトの絵画。

try everything I feel like doing テキスタイル、ファッション、舞台衣装。“やってみないと”の精神で築いた3つの軸|須貝朗子

スタイリストとして活躍していたさなかで、コンテンポラリーダンスの衣装を学ぶためにオランダ・デンハーグに渡った須貝朗子さん。テキスタイルの町で生まれ育ち、そこで抱いたファッションの世界への憧れ。コンテンポラリーダンスと出会い、ものづくりと向き合った学生時代。テキスタイルデザイナー、そしてスタイリストとしての経験。すべてがつながって、彼女の今がある。

the power to give it all 夢ではなく“好き”を探求。服を纏うことと、作ること|榎本紀子

ポップアップストアを開けば海外からもファンが詰め寄せる人気ブランド〈nori enomoto〉。デザイナーの榎本紀子さんは、華やかなスタイルやものづくりの姿勢が支持されている。最近では、東京コレクションで〈anrealage homme〉のヘッドピースを製作するなど、ファッション界での信頼も厚い。少し前まで確かな目標がなかったという彼女は、どのようにして情熱を捧げるものに出合えたのか。

work with creativity in any profession 編集もデザインも経営も。形を問わずに、クリエイティブしていく|林 聖子

ブライダルを専門とするジュエリーブランド〈atelier ST,CAT〉の代表取締役を務める林聖子さん。自らデザイナーを務め、ファッションジュエリーブランドとして人気を博していたが、コロナ禍をきっかけに林さんは経営に専念し、ブランドの方向転換を行うという大胆な舵切りをした。最近ではビジネスパーソンとしての発信にも積極的な彼女。クリエイターと経営者。相反するように感じる世界を行き来する原点には、変わらぬものづくりへのこだわりがあった。

dialogue between two artists 無邪気に遊ぶようにアイディアを形にする|永戸鉄也 × 篠崎恵美

〈Pedal & Senza(ペダル アンド センツァ)〉の誕生には、2人のアーティストが携わっている。これまでも、数々のプロジェクトでコラボレーションを重ねてきたアートディレクターの永戸鉄也とフラワークリエーターの篠崎恵美だ。ブランドのコンセプトやネーミングをはじめ、永戸がパッケージデザイン、篠崎が調香を手がけている。そんなふたりが語る、それぞれの原点、そして無邪気で嘘のないクリエイションとは。

things can’t be put into words 言葉にならないからこそ描く。その感覚を得た一枚の絵|山瀬まゆみ

アーティストの山瀬まゆみさんは、体内で起こっている細胞の分裂や増殖、絶え間なく動く臓器など、普段は目にすることのないものに思いを馳せて絵を描いている。そんな彼女には、アートを志すきっかけとなった一枚の絵があった。